「肌の赤みやかゆみが治らない」「肌の炎症の原因がわからず不安」と感じている方も多いのではないでしょうか。
肌の炎症は、外部からの刺激と体内のコンディションが影響し合って起こります。
この記事では、肌の炎症が起こるメカニズムや原因を解説します。
あなたの肌に合ったケアを見つけるヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
肌の炎症によるトラブルとは
炎症が引き起こしやすい代表的なトラブルには、次のようなものがあります。
- かゆみやヒリつき
- ニキビ
- 肌荒れや乾燥
- くすみ
これらの肌トラブルは一時的な症状で、炎症が治まれば自然と落ち着いていきます。
しかし近年の研究では、自覚症状がないまま炎症が続き、乾燥やハリの低下といった肌トラブルの原因となる場合があることが分かってきました。
肌の炎症は「急性」と「慢性」の2種類

肌の炎症は「急性炎症」と「慢性炎症」の2種類に分けられます。肌に赤みや腫れなどの症状を引き起こす急性炎症に対し、慢性炎症は自覚症状がないまま肌の奥で進行します。慢性炎症は、肌老化を加速させる原因になっていると言われています。
「急性炎症」と「慢性炎症」の内容を確認しましょう。
| 項目 | 急性炎症 | 慢性炎症 |
| 原因 | 外傷や感染など外部からの刺激 | ・紫外線や乾燥など繰り返される刺激 ・肥満やストレスなどの生活習慣 ・加齢 等 |
| 症状 | ・赤み ・腫れ ・痛み ・熱感 等 ※自覚症状があるもの | 自覚症状がほとんどなく肌の奥でくすぶる |
| 期間 | 数日から数週間で治まる | 弱い炎症が長期間続く |
急性炎症は一時的な反応であるのに対し、慢性炎症は静かに進行して肌に深刻なダメージを与え続けます。
慢性炎症について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
肌の炎症が起こるメカニズム
肌の炎症は、紫外線・摩擦・乾燥など外部からの刺激に対する防御反応です。健康な肌では、角層に備わるバリア機能が刺激から肌を守っています。
ただし、バリア機能が低下すると、健康であれば侵入してこない異物や外部からの刺激によって、細胞がダメージを受けやすくなります。
このときに、身体は異物や刺激を排除しようとして炎症反応を引き起こすのです。炎症が起きた肌は、赤み・熱感・腫れなどの急性炎症の症状が現れ、放置すれば慢性化して肌トラブルが悪化する恐れもあります。
肌の炎症を引き起こす原因とは
肌の炎症は、外からの刺激だけでなく、体内のコンディションも影響しています。ここでは、炎症を引き起こす外的要因と内的要因について、詳しく解説します。
外的要因
肌のバリア機能を低下させ、炎症を起こす外的要因には、主に以下の要因があげられます。
- 紫外線
- 乾燥
- 摩擦
- 花粉やほこり
紫外線は肌の細胞にダメージを与え、乾燥は角層の水分を奪ってバリア機能を弱めます。洗顔時のこすり洗いや衣服との摩擦も、肌表面を傷つける要因です。
また、花粉やほこりなどの微粒子も、バリア機能が低下した肌には刺激物として作用し、赤みやかゆみなどの急性的な炎症を招きます。
日常生活の中で肌に触れるあらゆる刺激が、炎症の引き金になる可能性があるため対策が必要です。
内的要因
身体内部のコンディションも、肌が炎症を起こす原因です。以下のような内的要因が肌の回復力を弱め、炎症を起こしやすくします。
- 睡眠不足
- ストレス
- 栄養バランスの乱れ
- ホルモンバランスの変化
睡眠時間が不足すると、肌の修復に必要な成長ホルモンの分泌が減少し、回復力が低下します。ストレスは免疫のバランスを崩し、肌トラブルが起こりやすい状態となります。
また、肌を健やかに保つビタミンやミネラルが不足するといった栄養の偏りによってもバリア機能が弱まるため注意が必要です。
さらに、生理前のようにホルモンバランスの変化が大きい時期は肌が敏感になり炎症が生じやすい状態となります。
このように、肌の炎症は外部刺激だけでなく、日々の生活習慣などの内的要因が複雑に絡み合って発生します。特に、自覚症状のないまま進行する「慢性炎症」は、気づかぬうちに肌のコンディションを損なう要因となるため、早期の理解と適切な対応が欠かせません。
まずは自身の肌に起きている炎症がどのような要因によるものかを見極め、外側からの保護と内側からのケアをバランスよく取り入れることが、健やかな肌を維持するための鍵となるでしょう。